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家庭教師の先生は・・・

高校受験では、なんとか推薦入学を受けることで、散々な数学の成績でも合格させてくれた母校でしたが、入学早々、親ともども別室に呼ばれ、厳重注意を受けました。この中には、私のように数学が悪かった子もいれば、英語が悪かった子、国語が悪かった子、果ては複数で悪かった子など、いろいろいましたが、事情を知らない周囲の子たちは、あの人たちは特別に呼ばれているのだから、きっと成績がとてもよかったのだろう、なんてうわさが流れていました。妹と二人で受験し、私だけが数学の成績がひどく悪かったので呼び出しをくらい、母があわてて家庭教師探しに翻弄し始めました。そこで、たまたま姉の知り合いの弟さんが京大生で、しかも数学を得意としていると聞き、お友達価格で教えてもらえることになりました。その先生は、愛想がよいとか、にこやかで楽しいとかいったことはみじんもなく、淡々と教えてくれる先生でした。始めはまったくちんぷんかんぷんでしたが、そのうちになんとなく「あ、勉強ってこうやってやるのか」ということがわかってきて、テスト前などは、数学に関連する化学なども教えてくれました。だんだんと成績も上がり、学年でトップになったときには、先生がビックリ仰天。習ったことのない先生までも「がんばったなあ」と言ってくださったときは、うれしいというより、信じられない思いの方が強かったのを覚えています。